マインドフルネスとは②
「今この瞬間、今ここにおいて自分自身が体験している感覚、思考、感情にあるが
ままに気づき、捉われないでいる心の在り方(状態)」を言います。
また、そのスキルとスキルを高めるための練習(トレーニング)を指します。
私たちは、様々な課題や問題・悩み・やるべきことに「駆り立てられ」ながら生活していたり、「過ぎ去った過去」や「まだ起きていない未来」、「気がかりな事」にとらわれて「今、ここ」という時と場所から離れ「心ここにあらず」の状態になってしまうことがあるのです。
・あの時、~しておけばよかった。
・あの時、なぜ~なことを言ったのだろう。
・なぜ、~なことが起きたのだろう。
・次は何が起こるのだろうか
・~が起きたらどうしよう
・~のためにどれだけ準備が必要だろう
これらのことを、「あぁでものない」「こうでもない」と答えの出ない思考の中に捉わ
れることで、疲労感、ストレス、不安や心配、気分の落ち込みを強くしていきます。また、今、ここで生きている・生活している実感が持てないまま時が過ぎていきます。
もちろん、「考えること」は悪いことではありません。私たちは、あれこれと考え、悩みながら生きています。
マインドフルネスは
①「心ここにあらず」の状態に気づくこと
②思考や感情と距離をとること、客観視すること、手放すこと
③「今、ここ」での体験にとどまること
このように、心や思考のスイッチを切り替え、今、目の前の現実にある体験、環境
へと気づいていくのです。そして問題を直接変えようとするのではなく、それらとの向き合い方や自分自身の在り方を見つめ直していきます。
マインドフルネス・スキル(心の在り方)は、様々な練習方法を通して体験しながら身につけていきます。また日常生活、仕事などでも練習を応用することができます。
マインドフルネスは説明を通しての理解よりも、実践・体験を通して身に付けていくことが大切です。最後にマインドフルネスを練習していく上では、「上手くできる」「上手くできない」などの評価や判断は必要ありません。また、「練習すること」が目的であり、その時その時の「あるがまま」の体験や状態に気づき続けることなのです。
皆様が日常や人生をマインドフルに過ごせることを願っております。